伝え方と設計で変わる!学生に刺さる会社説明会の作り方
会社説明会を実施する際、みなさんはどのような視点でコンテンツを考えていますか?また、説明会全体をどのように設計しているでしょうか。 会社説明会では「どんな情報を伝えるか」だけでなく、「どのように伝えるか」も非常に重要です […]
目次
以前公開したナレッジ記事【伝え方と設計で変わる!学生に刺さる会社説明会の作り方】では、会社説明会が学生に刺さらない理由や、学生が求めている情報、そして伝えるべき要素について解説しました。
今回の記事は、その続編にあたります。
単に情報を並べるのではなく、学生の共感を引き出し、自社への興味を高めるために、どのように会社説明会を設計すべきか。実際のコンテンツ構成を例に、効果的な流れの組み立て方をひも解きます。
ポイントとなるのは、会社を構成する4つの要素「Philosophy(理念)・People(人)・Profession(仕事内容)・Privilege(待遇・環境)」です。
これらをどうコンテンツ化し、どんな順番で伝えると学生の理解と共感が深まるのか。
学生の感情の動きに寄り添いながら設計する「刺さる説明会づくり」のヒントをお伝えします。
前回の記事でもお伝えしたとおり、会社説明会では伝える内容そのものだけでなく、順序や文脈、事例の見せ方といった設計が、学生の理解や興味に直結します。
どんな情報を、どんな順番で、どんな言葉や事例で伝えるか。
この設計を誤ると、せっかく用意した情報が正しく届かず、学生が企業に抱く魅力や共感も大きく損なわれてしまう可能性があります。
説明会は単なる情報提供の場ではなく、学生の心に響くストーリーを描く場でもあります。
そこで、次からは、4Pを意識した、具体的なコンテンツの流れの例をご紹介します。

※以下で紹介する内容は、あくまで一例です。会社の規模や事業内容、学生の層に応じてアレンジしてご活用ください。
・所属部署や名前
・この説明会で学生に持ち帰ってほしいこと
<POINT>
自己紹介は単なる自己紹介にとどまらず、説明会全体の方向性を示す役割があります。
例えば「今日は、皆さんが入社後に活躍できるイメージを持ち帰ってほしい」といったように、学生の期待感を冒頭でつくることが重要です。
これにより学生は「この説明会で何を得られるのか」を理解した状態で参加でき、満足度も高まります。
会社や事業の全体像を紹介します。
・どんな組織で、どんな事業を展開しているか
・今後の組織・事業の展開イメージ
・MISSION・VISIONや企業が大切にしている価値観
・会社そのものや提供サービスが、これから目指していく未来の姿
<POINT>
ただ業務内容を説明するだけでなく、どのような社会課題に取り組んでいるのか、どんな価値を提供しているのかまで触れると、学生が仕事の意義を理解しやすくなります。
さらに、理念や方針を実際の業務や事例と結びつけて紹介し、将来的な方向性や計画も具体的に示すことで、学生は「入社後にどんな経験を積めるか」をイメージでき、共感が生まれやすくなります。
学生が入社後に描けるキャリアパスのイメージを示します。
・既存事業の取り組みや成長度合い
・期待される人物像や業務のステップ
・スキル習得や成長イメージ
<POINT>
ここで大切なのは、会社が求める人物像を伝えるだけでなく、学生がワクワクする未来像を描くことです。「こんなスキルが身につく」「こんな人物を目指せる」といった内容を盛り込み、学生自身の成長イメージと結びつけることで、説明会の魅力が格段に高まります。
実際に活躍している社員の紹介を行います。
・ピックアップした社員の写真、経歴、所属部署
・業務の取り組みや成果
<POINT>
社員のリアルな働き方を伝えることで、学生の興味と共感を引き出せます。
可能であれば社員本人に登壇してもらい、日々どのように業務に取り組んでいるか、どんな工夫や成果を出しているかを直接語ってもらうと、より臨場感が高まります。
MISSION・VISION・VALUEや経営理念など、自社が仕事を行う上で大切にしている考え方や行動を示します。
・社内で大切にしている言葉や文化
・VALUEに基づく評価の仕組み
<POINT>
具体的なエピソードや社員の実例を交えると、学生は「会社の文化や評価の軸」を理解しやすくなります。さらに、「こういう行動をする人が評価される」という話を含めることで、学生は入社後の成長やキャリア像をより鮮明にイメージできます。
福利厚生や働き方の制度だけでなく、研修や人材育成制度についても紹介します。
・社員が成長できる仕組み
・将来的に導入したい制度
<POINT>
学生は制度だけでなく、実際の働き方や成長機会を知ることで「自分もこの会社で活躍できそう」と感じます。また、将来的に導入予定の制度にも触れると、学生に明るい未来のイメージを持ってもらいやすくなります。
最後に、選考フローを説明します。
・エントリーから内定までのステップ
<POINT>
全体像を事前に示すことで、学生の不安を減らし、選考への行動をスムーズに促せます。

「盛り上がらなかった」という失敗を防ぐためには、開始前の会場の温度感を上げ、参加者一人ひとりに声をかけて緊張をほぐすことが効果的です。
名前や大学名を聞き、そこから軽い雑談をするだけでも、参加者は自然とリラックスでき、居心地の良い雰囲気が生まれます。こうした開始前のコミュニケーションは、説明会全体の印象や理解度にも影響するため、欠かせない準備の一つと言えます。
また、説明会終了後のアンケートも非常に有効です。
単に説明会のフィードバックを集めるだけでなく、学生の就職活動状況や興味のある業界・職種など、参加者に関する情報も収集することで、今後の採用活動や説明会設計に役立てることができます。
ただし、長すぎると回答意欲が下がってしまうため、3分程度で回答できる内容にまとめることを意識すると良いでしょう。

会社説明会では、伝える内容そのものはもちろん重要ですが、順序や構成、伝え方の工夫によって、学生に与える印象や企業への関心度が大きく変わります。
今回の記事では、コンテンツの構成や順序について解説しましたが、紹介した内容はあくまで一例です。そのため、自社の組織構造や事業規模、参加する学生の特性、会社説明会の規模や実施方法に合わせて柔軟にアレンジし、学生が「ここで働きたい」と思える体験を設計することが大切です。
会社説明会の準備や工夫には手間がかかりますが、一つひとつ意識して取り入れることで、学生との接点はより有意義なものになり、採用活動全体の成果にもつながります。自社に合った効果的な説明会を計画・実施し、学生に響く体験を提供していきましょう。
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